インドからの帰国。そして、再び日本での生活へ。


前回のブログでお知らせしたインドでのWinterimから1月23日に帰国。
現在は両親の実家で過ごしながら、2月上旬の東京への引っ越し準備に追われています。

ThunderbirdでのMBA生活最後を締めくくったWinterim in Indiaは、
想像以上に収穫が多く、大いにインドを堪能してきました。

Winterimが始まったのは、1月8日。
その1週間前の1月1日に、すでに僕はインド入りしていました。
目的は、少しでもいろんな街を訪れてみたかったからです。
※別の理由としては、乾弟と年末に同時にアリゾナを発つ約束をしていたので、
インドで年初に時間をつぶすしかなかったということもあります笑。

インドで訪問した企業・団体数は、全部で13社。
Hyderabad, Bangalore, Delhiの3都市を訪問。
インド経済の「今」が多角的に理解できる素敵なラインナップでした。

Microsoft:
同社のシステム開発の大部分を担うインド開発拠点を訪問。
欧米グローバル企業のインド拠点活用事例を目の当たりにする。

Bharat Bio-Tech:
インドの創薬(ジェネリックではない)企業。途上国向けワクチン開発・販売。
インド製という低価格を武器に途上国市場を狙う企業の戦略を聴講。

Dr. Reddy’s Lab:
インドのジェネリック薬品メーカー。工場見学もさせてくれた。
国内市場向けは10%以下で、欧米市場を戦場とするインドジェネリックメーカーの
戦略とオペレーションを目と耳で把握。
欧米の政府からの許認可を得ている品質管理徹底レベルに感嘆させられた。

InfoTech Enterprises:
欧米のグローバル製造業企業から設計を受託しているインドを代表する企業。
機械、電気、ITまで幅広く設計を受託。
インドメーカーの技術力や野望をエンジニアの方々が丁寧に説明。
インドの製造業発展の可能性を実感。

Target:
アメリカを代表する小売流通業者。インドに社内システム開発拠点を設置。
インド駐在のアメリカ人女性と、インド法人の社長によるプレゼンテーション。
国内のシステム部門をインドに移してしまうという、
アメリカ企業の大胆な発想と、ダイナミズムを思い知らされる。
離れた拠点から社内システムを作るという難しさと対策についての話もあった。
インド国内には店舗進出予定はないという点もユニーク。

24/7:
インドを代表するコールセンター受託企業のひとつ。
CITI BANKやEXPEDIAなど欧米企業がメインクライアント。国内向けはほぼなし。
サービス資産となる大量の「人材」の採用・教育方法を社内見学を通じて解説。
コールセンターという単調業務でのモチベーション維持施策を学べたことも収穫。

Tata Consulting Services:
インドトップとも言えるタタグループのIT部門。タタグループ全体の事業も解説。
製造業、流通、ホテル、IT、エネルギーなどを網羅するタタグループ。
それぞれの分野の状況と、企業ガバナンス、CSRへの取り組みを学ぶ。
「会社は社会のためにある」と誰もが言い切るタタグループ。
彼らの姿勢からは日本企業も学ぶことが多いと痛感。
インドの主力企業が欧米市場を戦場とするのに対し、
タタは国内市場に目を向ける正統派。

Infosys:
インドのIT・BPO業界第2位の企業。
バンガロールのキャンパスは世界中の国家首脳を圧巻するほどの美しさ。
300万円で創業した企業が、世界のシステムを動かす存在となった
サクセスストーリーをキャンパスツアーを通じて思い知る。
企業プレゼンに目新しさはないけれど、それでも右肩あがりで業績を伸ばす
インド市場の「ポジショニングの強さ」を体感。

LG Electronics:
インドの白物家電トップを走る韓国のLG。サムソンをも凌ぐ強さ。
インドに2拠点ある製造工場のうち一つを見学でき、
細部のオペレーション、品質管理度合い、マネジメントを観察を通じて理解。
ラインの自動化具合も把握できた。
韓国人駐在員数は全体従業員の2%未満。韓国流の「任せる経営」の実態も理解。

EKO Financial Services:
インドの中下流層を対象とする金融ビジネスNGO。
膨大な層である中下流層のマネーフローの状況や、
そのフローを活性化させて、個人と社会を豊かにしようという野望を聴講。
社会の実態をふまえて、ユニークな決済方法やパスワード管理方法なども驚き。

PRIA:
インドの開発援助を支援するNGO。
政府や企業がかかえる問題点や、連邦政府と地方政府の対立関係、
社会発展を阻害する文化・社会要因などを創業者である権威のある教授が解説。
話はやや「過去の武勇伝」っぽくなっていたため退屈だったが、
企業視点ではなく、社会セクターからのインド実態の捉え方を聞けたのは収穫。

政府税当局:
政府のお役人さんがインドの税務関連情報を解説。

これらの訪問の合間を縫って、
サンダーバードのインド人教授によるインドの政治・経済・社会状況のレクチャー。
インドを代表するビジネススクール Indian School of Businessの教授による
レクチャーや学生との交流。
現地のマーケティングリサーチ企業による、現地の一般家庭の訪問・観察プログラム。
サンダーバードの在インド卒業生との交流・意見交換会。
市内観光バスツアー(Taj Mahal含む)。
と、2週間のプログラムは休みなく朝から晩までパンパン。
毎日へとへとになるまで活動していました。

救いは、ホテルがTata Groupが経営するTajグループの高級ホテルだったこと。
食事もおいしく、部屋もきれいで、だいぶホテルではくつろげました。

個人的にこのWinterimが始まる1週間前にインド入りしていたので、
別途、Mumbai, Aurangabadも訪問。
インド第一の経済都市Mumbaiでは、街のぐちゃぐちゃ具合と人々の熱気を体験し、
Aurangabadでは世界遺産のアジャンタ石窟寺院、エローラ石窟寺院にも行ってきました。

Delhiでは、個人的に親しくしていただいているインフォブリッジ社の繁田社長、
前職後輩で現在日下部電機インド法人代表のべっきーにも会ってきました。
Winterimでは、アメリカ人、インド人視点の話が中心だったので、
お二人から日本人視点のインドビジネスの見方を聞けたのもよかったです。

3週間にもわたったインド滞在。
おかげでインドビジネスが「どう動いているのか」を
自分なりに考えられるようになりました。

やっぱり現地にみていって感じてみないと、みえてくるものはだいぶ違いますね。
今回は、「感じること」の大切さを痛切に感じました。

インドを発ったのは1月22日。その後、1日だけ中国に滞在し、日本へ帰国。
中国でもいろいろ面白いことがあったのですが、それはまた別の機会に報告したいと思います。


カテゴリー: MBA WORLD よりお知らせ タグ: , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>