12/16。サンダーバードの2011年秋学期の卒業式が行われました。
※先日のブログ「ついに卒業しました!」
サンダーバードでは、毎年3回、卒業式が行われます。
なぜ年に1回ではないのかというと、
学生が自分の履修スピードやその他の都合に応じて、
柔軟に卒業時期を選択できるシステムになっているためです。
毎年の卒業式は、4月、8月、12月の年3回。
それぞれ、春学期、夏学期、秋学期の最後に開催されています。
僕が出席した卒業式は、秋学期の卒業式に該当します。
このタイミングは、1年で卒業する学生数が最も多く、規模が最大になります。
今回、197名の学生が卒業しました。
サンダーバードのキャンパス内には、大きな会場がありません。
そのため、毎年、近くのホテルの会場を借りて、卒業式が開催されます。
今回は、Hiltonホテルでした。
この学校の卒業式をはじめ、様々なイベントの特徴は、国旗が全面に出ることです。
Thunderbird School of Global Managementを継続的に
「International Business」の分野で世界No.1とさせるために、
常に、学校の国際性が強調されています。
卒業式の壇上には、このように常に各国の国旗が掲げられています。
アメリカ合衆国の星条旗は、その中のひとつとして位置づけられており、
一般的に誇り高いアメリカの学校としては異例です。
そのため、卒業式の開始も、この各国国旗の行進から始まります。
卒業を迎えた学生から、各国1名の代表者が選ばれ、国旗の旗手を努めます。
今回、日本の国旗の旗手は、僕でした。
そして、学部長が開会の宣言した後、旗手によるスピーチが行われます。
内容としては、日本経済が20年間停滞している中で、
海外のひとびととのコミュニケーション能力を磨いていくことで日本の未来は開ける、
というような内容を話しました。
この旗手によるスピーチの後は、校長、ゲストスピーカー、最優秀学生によるスピーチがあります。
スピーチが延々と続くので、正直、疲れましたし、眠くなってしまったのも事実です。。。
そして、最後に、ひとりひとりに学位が授与されていきます。
実は、実際には学位は手渡されてはおらず、額のみが授与されています。
というのも、この時点では、最終学期の成績がまだ発表されておらず、
正式に単位を満たしているかどうかは、わからないためです。
学位基準を満たしているかどうかがわかるのは12月末。
さらに、実際に学位が手許に届くのは、2月〜3月です。
こういうところにも、アメリカの合理的精神を感じます。
実際に学位が出るまで学生を待たせていては時間が無駄なので、
さっさと卒業式を終わらせて、学位が正式に出たら送ってしまおう、
学位を受け取れなかったら、またあらためて卒業式に参加してもらおう、
ということです。
式はこうして、約3時間に及びました。
式のあとは、クラスメートや参列している友人や家族と写真をとりまくります。
これがサンダーバードの卒業式です。
冒頭で、国旗の話をしました。
サンダーバードでのイベントの特徴のひとつとして挙げることができるのは、
台湾(中華民国)を正式に国として扱っています。
そのため、台湾の旗手も当然います。
この1年7ヶ月。台湾からの友人からたくさん助けてもらいました。
この日本国旗と台湾国旗の写真は、
この機にどうしても撮りたかった写真です。
いい記憶を残すことができました。
謝謝你們。我感謝你們對我的許多幫助。
遅くなりましたが卒業おめでとうございます。傍から見ているとあっという間でしたね。栄誉ある旗手役もすばらしい!
>台湾(中華民国)を正式に国として扱っています。
これすごいねー。
日本含め、世界的にはそういう認識が段々薄れていっている中で。
卒業後の方向性も是非ご披露下さい。楽しみにしてます。
はしづめさん、ありがとうございます!厳然として2000万人以上の市民は台湾で力強く生きています。震災の文脈で注目されるようになった台湾ですが、ここにいて実際にたくさんの友人ができて、台湾に対する見方が自分の中で大きく変わりました。もっと台湾のことを是非含め日本は真剣に議論すべきだと思いますよ。