Thunderbirdに新たな修士プログラムが誕生しました


2012年から、Thunderbirdに新しい修士プログラムが誕生します。

新しく追加させる修士号(Master)は
Master of Science in Global Finance
 (グローバルファイナンス理学修士)
Master of Science in Global Marketing
 (グローバルマーケティング理学修士)
の2つです。

従来、Thunderbirdに開設されていたのは、主に、
MBA in Global Management
 (グローバルマネジメントMBA:略称グローバルMBA)
Master of Science in Global Management
 (グローバルマネジメント理学修士)
Master of Arts in Global Affairs and Management
 (グローバルマネジメント学術修士)
の3つでした。
※そのほかにも、JD(法務博士)とMBAの二重プログラムなどがあります。

今回の新設により、MS(理学修士)のプログラムが増えました。
プログラムが増えることは良いことですが、
逆に受験者からするとどれを受ければよいのかわからなくもなります。

そこで、今回、3つのMSプログラムが何がどう違うのかを解説していきます。

Master of Science in Global Management
(グローバルマネジメント理学修士)

以前からあるこのプログラムは2007年に創設されました。

従来、経営学修士といえばMBAという時代が長くアメリカにはありました。
MBAに入学するためには「社会人経験」が入学条件として課されています。
ところが2000年頃から、
学部を卒業してすぐにビジネスを修士で学びたいというニーズが
アメリカ各地で生まれてきました。
そこで、MBAを基礎的な内容に絞って教えるMS課程が、
相次いでアメリカの大学に誕生しました。
これがThunderbirdでもMS課程が誕生した背景です。
ビジネススクールにとっての新たなビジネスです。

ThunderbirdでのMS in Global Managemenetの取得必要単位数は45単位。
MBA in Global Managementの必要単位する60単位に比べ、4分の3です。
そのため、MBAが卒業に最低でも4学期間必要なのに対し、
MS in Global Managementは最短で3学期間で卒業が可能です。

MS in Global Managementは短期間でビジネスが学べる反面は、
履修できる科目数が限られてしまうという当然の難点があります。
さらに、より高度な履修科目をMSから省いた結果、
MBAで取得する必修科目をMSでも集中して履修することとなり、
MSは選択科目がわずか3単位分しかないという不便が生じました。

MSの学生からすると、
構内で開講されている取りたい授業を履修できないわけです。
意欲の高い学生ほど、物足りなさを感じてしまいます。

そしてこの難点を解決するために新設されたのが、今回の2つのプログラムです。

Master of Science in Global Finance
(グローバルファイナンス理学修士)

一つ目が、このファイナンスを集中的に学べるコースです。

まず、ファイナンスの選択科目を履修できるようにしたため、
卒業必要単位数が増えました。
MS in Global Managementでは45単位なのに対し、
MS in Global Financeでは51単位となりました。
さらに、必修科目単位も42単位から36単位に減り、
ファイナンス分野の選択科目を15単位分履修できるようになりました。

ちなみに、必修36単位のうち6単位分は語学の単位です。
日本人のように母国語が英語以外の場合は、この6単位分が免除されます。
つまり、必要履修単位数はMS in Global Managementと同じになり、
学費そのままで効果的にファイナンスを学べるようになりました。

Master of Science in Global Marketing
(グローバルマーケティング理学修士)

もう一つが、マーケティングを集中的に学べるコースです。

趣旨は、Master of Science in Global Financeと同じです。
卒業必要単位数は51単位。
必修科目はFinanceの学生と同じで36単位。
マーケティング分野の選択科目を15単位分履修することができます。

語学の要件もFinanceと同じですので、例えば日本語を母語とする場合は、
卒業必要単位は45単位(必修30単位+選択15単位)となります。

Finance, Marketing双方とも選択科目はMBA生と同じ授業を履修することとなります。

ということで、社会人経験が少なくても入学できるMS課程が、
パワーアップしました。

MS課程は平均年齢が推定23歳ぐらいと若く、エネルギッシュなクラスです。
留学生比率も高く、最近ではインドや中国からの留学生が盛んです。
学外での交流もかなり多く、その分、学友との絆は深まっていきます。

ぜひぜひ新しいプログラムもご検討ください。


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