夏休みのメキシコ旅行 ~メキシコでの5つの新発見~


この夏休みを利用して、
8/25~8/29まで5日間メキシコ旅行に行ってきました。

メキシコは前々から行きたかった国です。
せっかくアメリカの隣にありアリゾナからも近いので行ってみてかったし、
スペイン語を習っているので、実地で使う機会は大切だし、
メキシコの遺跡やカリブ海は、バカンスには最適だなと思ってました。

さらに、サンダーバードの「地域ビジネス環境(中南米)」の授業で、
僕たちのグループは、メキシコのビジネス環境をプレゼンしたりしていたので、
ぜひ一度は行ってみたいなと思っていました。

旅行の参加者は、僕と奥さん、そして台湾人の友人とその彼女の全部で4人。
旅の道中は、英語、スペイン語、日本語、中国語が混ざり合う楽しい空間。
僕はこういういろんな言葉が飛び交う感じがすごく好きですし、
なにより旅は、「どこに行くか」とともに「誰と行くか」も重要なので、
結果、楽しい旅になりました。

5日間という限りられた時間。
訪れた場所は、首都メキシコシティーと日本人にも有名なリゾート都市カンクン。
テーマは、遺跡めぐりと海とメキシコ経済の将来性をこの目で探ること。
遺跡では、ティオティワカンとチチェン・イツァに行ってきました。
今回は、そこで見つけた5大新発見をレポートしたいと思います。

1. 急速に発展するメキシコシティー

最初にメキシコの地を目にしたとき驚いたのが、メキシコシティーの巨大さ。

タクシーの運転手さんの話によると、
メキシコシティー一帯の人口はなんと2200万人。
世界の巨大都市と言われている東京の約2倍です。

この巨大な人口を支えるため、交通インフラの整備は進み、
今では11本の地下鉄が走り、さらに12本目の建設が現在進んでいます。
地下鉄路線数でも現在13本ある東京を間もなく抜くペースです。

さらに街の中は、高層ビルが数多く立ち並び、まるで新宿のようです。
都市エリアには高級車も数多く走っています。

このメキシコシティーを中心に、メキシコ経済は大きく発展しています。


Source: tradingeconomics.com

GDPは急速に成長し、BRICの経済を超える潜在的なプレーヤーは、
韓国とメキシコだと言われています。(出所:Wikipdeia

2. メキシコが誇る歴史的遺産群

世界の遺跡と言えば、日本人なら思いつくのが、
「エジプトのピラミッド」「マチュ・ピチュ」「アンコール・ワット」
「万里の長城」「アテネの神殿」「ボンベイ」など。

しかし、メキシコにもこれらと匹敵する歴史遺産群が数多くあります。
誰もが一度は耳にしたことのある「アステカ文明」「マヤ文明」。
それらの遺跡の大半は、このメキシコにあります。

例えば、上記で紹介したメキシコの首都メキシコシティー。
古くには「テノチティトラン(Tenochtitlan)」と呼ばれていました。

このテノチティトランのかつての姿は、美しい湖上都市。
今では完全に埋め立てられてしまった「テスココ湖」の湖上に、
30万人が住む大都市が建設されていました。

このテノチティトランは、1520年代にスペインからの植民者コルテスによって
破壊されるまで、アステカ文明の首都として栄光の時代を送っていました。

それ以外にもユネスコに登録されている世界歴史遺産は27か所。

なかでも、
紀元前から紀元後6世紀まで栄華を極めた巨大宗教都市「ティオティワカン
マヤ文明前期の二大巨大都市のひとつ「パレンケ
天文学・数学・建築学の粋を集めたマヤ文明後期の聖地「チチェン・イツァ
は世界的にとても有名で人気があります。

これらの遺跡からの出土品は、ほとんどメキシコシティーにある
国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropologia)に収められています。
歴史・遺跡好きの方はぜひ訪れてみてください。必ず気に入ると思います。

3. やはりスペイン語しか話さないメキシコ人

僕が持論として持っている定説に、
「中国語圏とスペイン語圏は英語を話さない」というものがあります。

コチラのサイトで世界の言語話者ランキングを発表しています。

1. 中国語      10.5億人
2. 英語        5.1億人
3. ヒンディー語    4.9億人
4. スペイン語     4.2億人
5. アラビア語     2.3億人

ヒンディー語とともに英語も同様に話されているインドを除いて、
世界の中で中国語とスペイン語は英語と同様またはそれ以上に話されています。
そのため、中国語圏とスペイン語圏では、英語が話せなくても、
それなりの規模の経済圏と文化圏を持っています。

結果として、スペイン語圏では、ほとんど英語が通じません。
“One” “Two”というような簡単な英語もわからない人が多いです。

メキシコも同様で、一部の売り子とハイクラスのホテル以外では、
まったく英語が通じませんでした。
こういうとき、スペイン語の習得者は正直「楽」な旅ができます(笑)

4. メキシコ人は本当によく働く

言って驚いたのが、勤勉に働くメキシコ人の姿をたくさん目にしたことです。
正直、アメリカ人よりも真面目にきびきび働いていました。

常にお客さんのテーブルの状況を把握し、素早く対応するメキシコ人と、
べらべらと従業員同士でだべっていて、対応が悲劇的に遅いアメリカ人。

いつも笑顔で対応し、挨拶も丁寧なメキシコのホテルの従業員と、
対応が悪くても決して謝ることなく客に対して慇懃無礼なアメリカのホテル。

無駄な時間なくあますところなく情報を提供してくれるメキシコのバスガイドと、
客のニーズではなく自分の話したいことをいつまでも話し続けるアメリカのガイド。

労働者の質という意味では、明らかにメキシコ人の方に軍配が上がります。

データを調べてみたら、それを裏付ける内容が出てきました。

なんと、メキシコ人は「働きすぎ」と言われる日本人よりも働いているようです。
メキシコ人の実質労働時間は世界No.1です。

これを見ると、アメリカで加熱するメキシコ人移民問題に対して、
違った考え方ができます。

怠惰なアメリカ人より、勤勉なメキシコ人が、アメリカの仕事を奪っていく。
ある意味それは、あるべき姿なのかもしれません。
メキシコ人排斥運動は、ナショナリスティックな運動の側面だけでなく、
アメリカ人労働者保護という、社会主義的な側面もありそうです。

5. マフィアに対する厳重な警戒態勢

ここまで割とメキシコの良い側面を紹介してきましたが、
治安という点では、メキシコは多くの問題を抱えています。

観光地には非常にたくさんの警官が警備にあたっていますし、
高速道路などでは武装警察が物々しく巡回しています。

その背景には、
メキシコの中で根強く権勢を誇る「麻薬マフィア」の存在があります。
この麻薬マフィアは、コロンビアなど南米で作られる麻薬を、
メキシコから麻薬の大量消費国であるアメリカへと運ぶ役割を担っています。
そのため、メキシコ北部では、実質的に政府の力が及ばず、
麻薬マフィアによる「統治」が行われていたりします。

治安問題の解決は、メキシコの経済が発展していくための大きな
政策課題となっています。
そのため、観光地には非常に多くの警官が配備されているのです。
幸い、今回の旅行で危険だと感じることは何もありませんでした。

ということで、最後は、少々不安な話をしましたが、
個人的に今回のメキシコ旅行は大満足です。
ぜひぜひ、もっと多くの日本の皆さんが、メキシコにいくことを願っています。

最後に、メキシコ観光のもう一つの目玉である美しいカリブ海の街カンクン(Cancun)
の様子をご紹介して、今回のブログを終わりたいと思います。


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