アリゾナを襲う砂埃 ”Haboob”


ここ1ヵ月ほど、フェニックスはよく、巨大な砂埃に襲われています。

どれぐらい巨大かというと、↓このようなかんじです。

巨大な雲(実際は砂埃)が、街を飲み込んでいく様子がよくわかります。
英語でこの現象は、”Dust Storm”や”Haboob”と呼ばれています。

このHaboobはアリゾナでも珍しく、僕もこちらに来てから初めて経験しました。

この自然現象については、最近日本でも報道されているようです。
よく、日本にいる友人から、「大丈夫?」と心配してもらうのですが、
中にいると、実際にはそれほどたいしたことではありません。。

まず、台風や竜巻と違って、風が強いわけでも、雨が強いわけでもなく、
いきなり砂埃に覆われて視界が悪くなり、空気がまずくなるだったりします。
やや空気が湿っている臭いもします。

ただし、視界が極端に悪くなるため、空港が閉鎖されたり、道路事情が大きく乱れます。
当局もHaboobに飲み込まれた場合の対応として、
「車を脇に止める」「ライトを消す」と呼びかけ、事故防止に努めています。

視界の悪さは↓このようなかんじです。

もうひとつ危険なこととして、鳥の暴走があります。
急速な気圧の変化と、視界の悪さ、おそらく磁場も乱れるため、
Haboobに飲み込まれると、鳥が暴走を始めます。
鳥の集団が突然地面に着地したかと思うと、いきなり建物に突撃したりします。
パニックに陥っている様子が、痛いほどよくわかりました。

このHaboobの発生メカニズムは、以下のように説明されています。

まず、アリゾナは砂漠地方のため、夏の昼と夜の寒暖差は非常に大きく、
その急激な気温の変化から、大気中に入道雲が発生しやすくなります。
しかし、アリゾナの空気は乾燥しているため、その入道雲は勢力を維持できず、
やがて崩壊をし、下降気流とともに地面に降下してきます。

一方で、地面は砂漠のため土が飛散しやすい状況にあります。
下降してきた湿った大気が、地面の土埃にくっつき、埃を巻き上げていきます。
こうしてHaboobは形成されていきます。

被害はほとんど少ないHaboobですが、
雰囲気としては「世紀末」的なおどろおどろしさがあります。

世界でも珍しいこの自然現象を体験できたのは、貴重な経験です。


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