7/5からスタートした3学期後半。
前半に引き続き、週2クラス×2というのんびりペースです。
■ Conflict Management & Social Change (選択:1.5単位)
このクラスのタイトルを日本語にすると、
「紛争マネジメントおよび社会変革」となり、
ビジネスとは程遠いようなかんじになります。
僕がこのクラスを選択した理由は、
グローバルビジネスにおいて日常的に発生するコンフリクト(=衝突)を、
どのようにマネジメントしていくかを学びたかったからです。
企業におけるリーダーシップには、
ビジョンを示す力や、率先垂範する力が求められますが、
一方で、衝突をいかにマネジメントするかも重要な能力だと思っています。
さらに、新興国でビジネスをする際には、
企業と自治体の間で起こるコンフリクトや、利益団体間のコンフリクトに、
巧みに対応していく必要があるとも思っています。
このクラスでは、ビジネスに限らず、
社会の様々な紛争解決の枠組みを習得していきます。
教授は、社会学者と心理学者の2人のペア。
授業で扱う領域は、「調停」と「複数関係者間交渉」という
大きく2つのテーマで構成されています。
また、授業では数多くロールプレイニングを行います。
授業で積極的に英語を話す機会を持ちたかったのも、この講義をとった理由の1つです。
クラスも約10数名と比較的小さいので、毎回インターアクティブな雰囲気です。
教科書: G. Friedman and J. Himmelstein. “Challenging Conflict: Meditation Through Understanding.” 2008, ABA
■ Women Entrepreneur Consulting (選択:1.5単位)
このクラスは、これまでの授業の中で一番楽しみにしているクラスです。
その理由は、このクラスの内容にあります。
サンダーバードには、ここ数年取り組んでいる「Project Artemis」という
プロジェクトがあります。
これは、発展途上国の女性起業家をサンダーバードに招いてビジネス教育を行い、
その後も継続的にメンターとしてフォローしていく取り組みです。
世界大手投資銀行のゴールドマンサックスが取り組んでいるプロジェクト
“10,000 Women“ともタイアップをし、
これまで、アフガニスタン、パキスタン、ペルーの3か国で活動を展開してきました。
今回のクラスは、このプロジェクトを支援するために特別に開講されたクラスで、
アフガニスタンの女性起業家が作成しているビジネスプランについて、
戦略からオペレーション、資金調達まであらゆるアドバイスをしていきます。
そのため、アメリカとアフガニスタンの間で電話会議をたびたび行い、
彼女たちにヒアリングをしながら、一緒にビジネスプランを練り上げていきます。
同時に、クラスの中では、アフガニスタンを中心に、新興国の女性起業家について
ケーススタディーやレクチャーを受けながら、彼女たちが置かれている社会環境や
ビジネスの難しさなどを学んでいきます。
クラスは総勢7名(少ない!)。
コンサルティングを行うためのチームは3つに分かれ、
僕のチームはアメリカ人との2人で、リサイクリングビジネスを検討している起業家の
ビジネスプランに対してのコンサルティングを行います。
彼女は、アメリカ政府からも表彰をされている優秀な起業家で、
彼女とコミュニケーションをできることも、このプロジェクトのひとつの楽しみです。
クラスの参加者は少ないので、授業はいつもインターラクティブ。
少人数で中身が濃く、この点もこのクラスの魅力です。
教科書: Linda Pinson. “Anatomy of a Business Plan: The Step-by-Step Guide to Building a Business and Securing Your Company’s Future”