ZapposのCEO Tony Hsieh氏


You Tubeに、Google本社の社内勉強会(講演会?)の様子が
たくさん公開されています。

話題になった本の著者を招いた Author@Google
女性活動家を招いた Women@Google
そして、リーダーシップ講習として新しく始まったのが Leading@Google

たまたまいろいろな講演を見ていたときに見つけたのが、
Zappos社のCEO Tony Hsieh氏のLeading@Googleです。

このプレゼンテーションには正直、心から衝撃を受けました。

人を惹きつける話し方。
起業家としての信念。
プレゼンテーションの技法。

どれをとっても、今の自分の力を遥かに上回っていると率直に感じました。

思わず、彼のウィキペディアのページを見て、生い立ちを調べました。

YouTubeの映像では30歳前半に見えましたが、現在37歳。
ハーバード大学の情報工学部出身で、学生時代にピザ屋を開業。
その後、1996年というWindows95からわずか1年しか経っていない時期に、
ネット広告の可能性に着眼して、開花。
しかし、1998年にその会社をMicrosoftに売却します。
それでもITバブルの崩壊の3年前。時代の遥か先を走っていました。
Microsoftに会社を売却したいきさつは、映像内で彼自身が語っています。
売却金額は$265M(約265億円)。
25歳にして、Billionaireの一歩手前までいってしまいました。

彼のどの時期から、このようなプレゼンテーションができていたかはわかりません。
しかし、彼の現在のスタイルには、プレゼンテーションのお手本が詰まっています。

・プレゼンテーションは、スライドではなく、プレゼンターが中心
・スライドには補足情報や視覚情報しかのってない
・スライドを見ない
・プレゼンテーション中の手の表現力が豊か

彼のこのプレゼンテーションのスタイルは、
TEDのDavid S. Rose氏による “Pitching to VCs(ベンチャーキャピタルへの売り込み方法)”
の回(下記の映像)で紹介されている、プレゼン推奨手法そのものです。

これがシリコンバレー起業家の力かと思い知らされました。

ちなみに、Zapposは2009年にAmazon.comに売却されています。
そのAmazon.comのグループ企業であるZapposのCEOが、
Googleの社員を前にリーダーシップを講演しているというのも、
Googleの懐の広さというか、敷居の低さというか、
なんと言えばいいかよくわかりませんが、びっくりさせられました。


カテゴリー: 英語トピックス タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク

ZapposのCEO Tony Hsieh氏 への4件のフィードバック

  1. こたろー のコメント:

    ザッポス、僕も気になっていて、ちょうど今トニー・シェイ著『ザッポス伝説』読んでます。
    それによると、本格的に社外で講演をするようになったのは2005年で、
    はじめの頃は原稿を丸覚えしていたそうですが、
    ある時点から即興でやるようにしたら上手くいきだしたみたいです。
    トニー・シェイの中のルールは
    1.情熱的になる
    2.個人的な話をする
    3.あるがままでいる
    の3つだそうで、依頼された講演と自分が情熱を持って話せる内容が一致しない場合は
    「丁寧にお断りする」らしいです。
    一流の人って、自分の守備範囲をよく知ってますよね。

    • Thunderbird Blog のコメント:

      コメントありがとう。
      「ザッポス伝説」面白そうだね!
      日本の本を買うと高いので、英語で読んでみるよ。

  2. fumi のコメント:

    はじめまして。たまたまこのブログを見つけました。
    すごく熱意の伝わる文章で読んでて楽しかったです。
    また定期的に読ませてください。
    (私も日本で週末にMBAで勉強してますが、レベルが・・・)

    • Thunderbird Blog のコメント:

      コメントありがとうございます。これからもよろしくお願い致します!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>