がんばろう日本。サンダーバードからできること。


3/11に日本で発生した今回の東北関東大震災(東日本大震災)。
東北地方では大きな被害があり、
東京でも電力不足など今でも多少の混乱が続いています。

一方で、ここアリゾナ州では、
普段と何も変わらない陽気で平和な日常が続いています。
いつもと変わらないキャンパス。いつもと変わらない授業。
いつもと変わらないパーティー。いつもと変わらない宿題の山。

3/11の14:46。アリゾナでは3/10 22:46でした。
ちょうどその週は、2学期の前半最後の週で、
単位取得のためのテストが行われていました。
僕も最後のテストを3/10 18:00-20:00に受け、なんとか無事に終了。
手応えは不明ながらも、無事にテストを終えた安堵感と疲労感でいっぱいでした。

テストが終わったあとは、いつも少し休暇を楽しむことができます。
3/14の月曜日から2学期後半が始まるため、
それまでの間、3/11~3/13は久々の休息日。
日頃は土日も勉強に追われているため、今週はやっとゆっくり休める。
そういう気持ちでした。

3/10は学校のすべてのテストが終了するので、夜はみな自然とバーに集まります。
僕もテストの後、少し寮に戻ってメールチェックをしたのち、バーに向かいました。
解放感にあふれる特別な日なので、賑やかに学生バンドの演奏が行われていました。

バンドが終わったのがちょうど22:00頃。疲れてもいたので再び寮に戻りました。
勉強をしなくていいため、メールチェックしたり、ネットサーフしたり、くつろぎのひと時。

22:50頃、日本にいる妻からツイッターに書き込みがありました。

「東北で震度7の地震発生のようです。津波6mの地域もあるようなので注意が必要!!」

これが僕が地震を知った第一報でした。
しかし、まだ被害が大きくなるという実感はありません。
それから、東京でも火災が発生しているというツイッターの書き込みがあったので、
ネット上で日本のテレビが見られるアプリケーションで、日本テレビをつけました。
「お台場で火災発生」「津波に注意してください」
徐々に声が大きくなるアナウンサー。ただの地震でないことがすぐにわかりました。

衝撃的なニュースを前に、何かできることはないかと考え、

「太平洋側にいる方々。津波の危険性が指摘されています。
海の近くにいる方は、すぐに避難してください。」

と無我夢中でツイッターに書きこみました。
誰にこのメッセージが届くかわかりませんでしたが、
ひとりでもいいのでメッセージが役に立ってくれればいい、
そういう想いでした。
それを皮切りに、ツイッターでの情報発信をスタートしました。

テレビを見ていたアプリケーションは、ユーザ数の増加に耐えられずダウン。
急遽、兵庫県の実家に帰省していた妻にSkypeで電話。
阪神淡路大震災の被災者である妻と、当時の状況を踏まえて話をしながら、
Skype越しにTBSを見続けました。

日本は夜になっていきました。
気仙沼周辺の火災の映像や、千葉のコンビナートの爆発映像など、
尋常ではない被害の様子を目にしながら、
ツイッターやテレビで入ってくる数々の情報の中から、
確実そうな情報を選んでツイッターでの情報発信をし続けました。
それは日本から遠く離れたアリゾナからすぐにできる唯一のことでした。

無力感に苛まれるとともに、被害が小さいものであってほしい。
それだけを願って、アリゾナの明け方の4時に就寝しました。
これが僕にとっての地震の初日でした。

翌金曜日からは予定していたパーティへにも参加する気になれず、
すべてキャンセル。
日曜日の夜まで地震情報の収集と発信をすることに専念しました。
UStreamでも各局の報道が始まり、
リアルタイムで日本と同じ情報を入手できたことは、本当に救いでした。

日常と何も変わらないこのアリゾナ州と、大きく破壊されたテレビの中の日本。
自分がどこにいるのかわからなくなる、言いようのない虚無感。
日本の地震報道に触れていないと、自分の心の居場所を失ってしまいそうな不安。
テレビを見ている間は、衝撃的な映像を前に気持ちが悪くなりましたが、
日本とつながっているという感覚から心が落ち着きました。

そんな中、地震後初めて書いたブログ記事は、「募金への協力のお願い」。
自分で思いついた、アリゾナからでもできる2つ目の被災地への支援方法でした。

地震から約1日が経った、アリゾナでの土曜日。
サンダーバードの日本人クラブである「Japan Club」を中心に、
被災地への募金の話があがりました。

3/16から学校の食堂の一角の場所を借り、募金活動をスタート。
同日、オンラインで募金ができる特設ウェブサイトもオープンしました。

それぞれのメンバーが受講中のクラスに教授から時間をもらい、
募金への協力を呼びかけを実施。

3/26に当初から予定されていた学校のイベント、
「American Regional Night」では、主催者から特別に時間をもらい、
被災地の様子を伝える映像を上映して、
募金への協力と御礼を伝えるスピーチを行いました。

サンダーバードは大学院のみのため、キャンパスにいる学生総数は、
約500名と少ないですが、
結果、今日までに集まった募金は$3,000を越えました。
頂いたお金は、アメリカ赤十字社を経由し、
日本赤十字社へ送金することにしています。

キャンパスにいるだけで、授業に出ているだけで、
たくさんの友人が「家族は大丈夫か?」という心配を寄せてくれ、
さらに、「日本人の震災での冷静な対応は本当に素晴らしいと思う」
「日本は必ず復興するから大丈夫だ、日本人は心が強いから。」と、
励ましの言葉を送ってくれます。
授業の中でも、救援物資を受け取るために整然と列をつくり、
強盗や暴漢がほぼ発生していない高い道徳感が取り上げられました。

同様の募金活動は、サンダーバードだけでなく世界各地の大学で実施されています。
国外にいる日本人の心も、日本とともにあります。

がんばろう日本。


カテゴリー: 留学キャンパスライフ タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>