英語の正しい学習法 <ステップ④>


< ステップ④ 文章力を上げる >

ステップ③で、ある程度のリスニング力をつけたら、
次は、少々長めの文章を話したり、書いたり、聞いたりできるよう
していきます。

ステップ④でのキーワードは、「文章のパターンを覚える」です。

この内容を、わかりやすく説明してくれている教材は、
ダウンロード教材の「30日完成 受験英作文集中講座」です。
約1万円と少々高いです。が、非常に優れた教材です。
※購入の是非は最終的にご自身でご判断ください。

教材のタイトルに「受験英作文」とありますが、一般的な英作文表現を
すべて網羅しており、ネイティブの英語文章作成能力に近づけることができます。

例えば、この教材は、
「英語の表現には7つのパターンしかない」
という内容からはじまります。

日本で英語を学習した方は、
英語表現は無数に存在しているような気になりがちです。

が、実はそんなことはありません。
ネイティブは、
決まったパターンに、単語だけを入れ替えて、
話したり、書いたりしています。

7つのパターンとは、以下です。
‐ I would like to (go) ~. ※goの箇所に様々な動詞が入ります
              ※口語では I wanna (go)
‐ I/We (believe) that ~. ※believeの箇所に様々な動詞が入ります
‐ People (say) that ~. ※sayの箇所に様々な動詞が入ります
‐ It is (believed) that ~. ※believedの箇所に様々な動詞受動態が入ります
‐ It is (clear) that ~. ※clearの箇所に様々な形容詞が入ります
‐ What is (important) is that ~. ※importantの箇所に様々な形容詞が入ります
‐ The/My (fact) is that ~. ※factの箇所に様々な名詞が入ります

個人的に、8つ目のパターンとして、下記を付け加えさせてください。
‐ Let me (show) ~. ※showの箇所に様々な動詞が入ります

これらの表現は、ややフォーマルな表現です。
論文、エッセイ、メール、企画書などでのライティングや、
スピーチ、プレゼンなどでのスピーキングの場で使われています。
授業や会議などでの発言も、これらの表現です。

雑談でも基本的には使っても構いませんが、少々固いかもしれません。
雑談では、ステップ①で紹介した
「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」の例文の表現で十分です。

ステップ②で身に付けた単語力を使って、
上記の8つのパターンに単語を当てはめていくだけで、
フォーマルな英語表現が可能になります。これは大きな進歩です!!

実際の授業の現場でも、生徒が話をするときは、

I think ~ (2つ目のパターン)
I would say ~ (2つ目のパターン)
My understanding is ~ (7つ目のパターン)
My curiosity is ~ (7つ目のパターン)
Let me ask ~ (8つ目のパターン)

などを用いて会話をしています。

また、スピーキングとライティングには以下のような表現の違いがあります。
※メールの表現はスピーキングに近いです。

■ 主語の違い

スピーキング: ”I”や”we”を主語に用いる
ライティング: ”I”や”we”は主語にせず、受動態にする

(例)
スピーキング:
We introduce a new product.

ライティング:
A new product is introduced.

■ 表現の複雑さの違い

スピーキング: 単純な表現しか用いない
ライティング: 複雑な表現を好む

(例)
スピーキング:
We need innovative products to remain competitive.

ライティング:
Innovative products may be needed in order to remain competitive.

※GMATではin order toを用いた選択肢は誤答のことが多いです。

■ 名詞表現?動詞表現?

スピーキング: 名詞表現より動詞表現を好む
ライティング: 動詞表現より名詞表現を好む

(例)
スピーキング: 
Profitability increased by 20% because we introduced the new product.

ライティング: 
The 20% increase in profitability was a result of the introduction of the new product.

■ 接続詞表現?名詞表現?

スピーキング: 動詞表現より接続詞表現を好む
ライティング: 接続詞表現より動詞表現を好む

(例)
スピーキング: 
We introduced the new product and profitability increased by 20%.

ライティング: 
The introduction of the new product led to a 20% increase in profitability.

全体的に、スピーキング表現のほうが容易です。
それは、複雑な表現をしても聞き手が理解できなくなってしまうからです。
それに対して、ライティング表現は複雑であるほど、洗練されている印象を
読み手に与えるようです。

このあたりの違いは、日本語表現でも当てはまることが多いと思います。

このステップ④までくれば、専門的な内容でも、
自分の伝えたいことは概ね表現できるようになります。

→ <ステップ⑤へ>

自分のレベルにあった英語学習方法を知る手段として、
ベルリッツの無料体験レッスンを受けてみることをおススメします。


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英語の正しい学習法 <ステップ④> への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 英語の正しい学習法 <ステップ③> | アメリカ・サンダーバードMBA留学ブログ

  2. ピンバック: 英語の正しい学習法 <ステップ⑤> | アメリカ・サンダーバードMBA留学ブログ

  3. ピンバック: 英語の正しい学習法 <ステップ③ 番外編> | アメリカ・サンダーバードMBA留学ブログ

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