こんにちは。今日はアリゾナ州を紹介します。
アリゾナ州はアメリカの南西部にあり、砂漠気候のエリアです。
日本の友人からは「西海岸?東海岸?」と聞かれますが、どちらでもありません。
アリゾナ州は海に面していないのです。
ここは「西部」です。「西部劇」の西部です。
さすがに今はカウボーイはいませんが、かつてのアリゾナ州は西部劇の舞台でした。
今もその名残で、アリゾナ州では銃所持が認められています。
あまり銃をもった人を見ることはありませんが、
それでもときどきカフェなどにいるそうです。
※カフェといっても、スターバックスとかですよ。西部劇のカフェではありません。
アリゾナの大部分は砂漠地帯のため、
夏は非常に気温が上がり、毎日40度~45度ほどあります。
一方、冬は少し気温が下がり、夜は10度ぐらいまで下がるそうです。
空気は非常に乾燥しているため、夏でもあまり汗をかくことはありません。
汗をかいたと感じる前に、乾いてしまうからです。
ですので、日陰にいれば、日本の蒸し暑い夏よりもすごいやすいです。
アリゾナの首都は、フェニックス市。
人口は150万人ほどですが、グレート・フェニックスといわれる、周辺都市まで
含めた行政単位では、400万人にも達します。
50年前は100万人もいなかったこの都市の人口は、4倍にまで膨らんでいます。
理由は、大きく3点あります。
1.メキシコ移民の大量流入(フェニックスから南へ3時間も行けばメキシコです)
合法移民も不法移民も両方います。
スーパーやカフェ、レストランでは、スペイン語を話す家族がたくさんいます。
2.シリコンバレーからのバイオ・ハイテクベンチャーのフェニックスへの移転
フェニックスは、シリコンバレーに比べ、人件費や地価が安く、また水資源は豊富
なので、バイオ・ハイテクベンチャーにとって、絶好の環境のようです。
州や郡、市も税率を低くし、企業誘致に熱心です。
砂漠なのになぜ水資源が豊富なのか?これはのちほど説明します。
3.リタイア高齢者の移住
アリゾナは、台風、竜巻、地震といった災害がありません。
さらに、1年365日のうち、320日は晴れているため、気分も晴れます。
物価も高くなく、こういう条件下で、高齢者が余生を過ごす場として、
フェニックスを選ぶ人が増えています。
400万人もいるこの街ですが、都市らしくはありません。
地下鉄も高層ビル群も、ショッピング街もありません。
家もオフィスもほぼすべて平屋です。2階はまずありません。
土地が広大すぎて、高層ビルを建てる必要がなく、また街がフラットに
広がりすぎて、地下鉄を整備すると膨大なコストがかかるためです。
唯一、スコッツデールと呼ばれるエリアに、
ショッピングモールが集まっており、市民は車でスコッツデールに買い物に
でかけるのが、一般的です。
きっと若者の遊び場にもなっているはずです。
公共交通機関が発達していませんが、
アメリカを代表する高速道路(インターステイト道路)が走っており、
街の中心部からは30分も走れば、どこへでも行けます。
最後に水資源について、説明します。
基本的には砂漠では雨が降りません。
アリゾナの水は、川の水を引いてきています。
どこの川か?
それは遥か北に流れている、アメリカを代表する河川、コロラド川から
延々数百キロメートルにわたって、人口の河川をつくり、
大量に水をフェニックスまで運んできているのです。
その量は膨大で、フェニックスでは水不足という言葉はありません。
シュプリンクラーがあちこちで動いているほど、
市民は水をぜいたくに使いまくっています。
暑さを除けば、住みやすい街です。
ガイドブックを見ても数ページで終わってしまってなかなか町の概要をうまくつかめなかったのですが、
とても簡潔でわかりやすい説明で助かりました。ありがとうございました。
え?ダウンタウンにアリゾナセンターもあれば、それこそT-birdの近くにメトロセンターもあるじゃない?ビルティモアファッションパークなんかもかなり古いですよ。スコッツデールはもともとはオールドタウン部分のショッピングセンターしかなく、90年代にファッションスクエアができてそこだけでしょ。ギャラリアは開店休業で失敗したしね。いずれにせよショッピングセンター類は分散してますけどね。
あ、書き忘れましたが、地下鉄ではありませんが近年はNWPHXあたりからMESAまでASUを突っ切る形で電車的なものが走ってるようですよ。LAのコミュータトレインに近いかな?フリーウエイは実質的な環状線もできましたし、もちろんここが車社会なのは否定しませんが。