今日はアメリカでの授業の様子について説明します。
昨日から、アメリカの学生とともに、
MBAの本授業の前の特訓クラス「ブートキャンプ」に参加しています。
僕が受講したのは、財務会計の授業です。
まず、アメリカでの授業は、日本の授業とまったく異なります。
基本的には「参加型」のスタイルで、
教授は常に生徒に質問を投げかけて、
ときには名指しで当ててきます。
そのため、生徒はネームプレートを机の上に置き、
いつでも「当てられる」状況になっています。
また、生徒も授業の間、自由に教授に質問を投げかけて、
インターラクティブに授業が行われます。
この授業スタイルの大きなメリットは、「眠くならない」ということです。
「当てられる」という緊張感もありますが、
それ以上に教授と生徒の対話を楽しみながら、
授業が進んでいくので、
まるで、トークショーを見ているような感覚になるのです。
たとえば、今日受けた、財務会計の講義は、
一般的には非常に退屈で眠くなってしまいますが、
参加型のスタイルでは、
ひとつひとつの数値計算を生徒に投げかけながら授業が進み、
生徒はつねに計算結果を唱和し続けているため、
眠くなりません。
実際に、講義中に寝ている人は、
参加者約100名中、一人もいませんでした!
このスタイルのデメリットは、
英語を話す環境に置かれるということです。
メリットとも言えますが。
たとえば、ある企業行動について仕訳をしていくことを質問されたとき、
表の中のどの項目にいくら記入するかを即答しなければなりません。
つまり、
「500万円を売掛金欄から引き、500万円を現金欄に加える」
というような内容を英語で表現することになります。
日本人学生は、
先にこたえるアメリカ人学生の回答表現をずっと聞きながら覚えて対応いきます。
上記の表現は、
“minus 5 million on receivables, and 5 million on cash”
というような感じです。
慣れるまでは、どきどきします。
この年になってどきどきするのは久しぶりでした。
授業内容については、
損益計算書、
貸借対照表、
キャッシュ・フロー計算書
についての説明でしたが、
特別だったことは、
総勘定元帳(複式簿記)やT勘定についても丁寧に説明してくれたことです。
以前、グロービスで、
アカウンティングを受講したことがありましたが、
T勘定はまったく触れなかったため、
今回のブートキャンプは本当にためになりました。
そして、参加型の講義をしながらも、
時間どおりに授業が終わりました。
教授の力量はさすがでした。