MBA留学後のキャリア・転職(北米)

アメリカ経済は景気回復しつつも求人増加率は低調

北米地域のMBA求人状況出典:QS TopMBA.com

アメリカ合衆国は世界最大のMBA求人大国です。リーマン・ショックの際、ファイナンス関連の求人数は一時落ち込みましたが、2012年には大きく回復し、以前の水準まで戻ってきました。しかしながら、2013年は求人増加率は低調で、特にアメリカでの金融業界は不良債権処理を優先しており、大きな成長率を見せてはいません。一方で、学生の間でのファイナンス業界人気は全く衰えを見せてはおらず、以前より競争倍率が高くなっています。

一方、景気回復が早かった医薬品業界やインターネット関連企業はMBA採用をいち早く活発化させています。これらの業界では、いわゆるトップスクールだけでなく、北米の中堅スクールからも積極的に人材を採用しています。また、世界的なグローバル企業が多いアメリカでは、外国人採用も他国に比べ多く、企業内の国籍ポートフォリオの少ない国民を積極的に採用しています。最近では、やはり中国語圏の採用数が多く、一方で日本語人材の需要は残念ながらそれほど前向きではないのが実態です。アメリカ国内で就職を考える人にとって注目すべきは、日米のクロスボーダーM&Aの状況です。日本企業を買収したり、日本企業に買収されたりしたアメリカ企業では、日本語人材需要が増えるため、日本人にとっての就職チャンスが大きくなります。

北米での就活活動は「場所」がものを言います。もし、ぜひ働いてみたいという意中の企業があるのであれば、その企業の近くのビジネススクールに行くべきです。企業の近くのビジネススクールには、その企業関係者がキャリアイベントやゲストスピーカーなどで来校することが多くなりますし、OB/OGがその企業で働いていることも多く、ネットワークを築くのに最適です。例えば、ニューヨークでファイナンスをしたいのであれば、ニューヨークやボストンからの採用が多く、一方でシリコンバレーにはサンフランシスコのビジネススクール卒業生が多くなります。同様に、アメリカ人でも東海岸の学生は東海岸で就職し、西海外の学生は西海岸で就職するという傾向があります。日本と違って、アメリカは広大で、国内移動は海外旅行の感覚ですので、学校の場所選びを慎重に行いましょう。

北米のMBA卒業後年収は世界トップ

MBA卒業後の年収

北米でのMBA求人の特徴はやはり年収の高さです。図からは、Domestic(ローカル企業)、International(グローバル企業)ともに、MBAホルダーに対して支払う給与の平均はUSD100,000(約1000万円)を超えており、世界でもトップクラスです。

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