MBA留学後のキャリア・転職

ほとんどのMBAホルダーは卒業後に転職する

MBA卒業生のキャリア
出典:GMAC (2014)

上図は、GMATを運営しているGMACが調査した世界全体のMBAホルダーの卒業後の進路の状況です。2010〜2013年までにMBAを取得した人、つまり卒業後すぐの人の内、89%の人は企業勤務です。中には社費留学でそのまま在籍企業に戻った人もいますが、世界的には社費留学は少ないため、ほとんどのMBAホルダーは卒業後に転職活動(就職活動)を行い、職を得ていることがわかります。

一方、日本ではMBAというと「起業の学校」と思う人もいるようですが、実際にはMBA取得後すぐに起業する人は5%ほど。表からは、卒業後数年後には起業をする人の割合も増えていっていますが、これはMBAを取っていない人でも経験を積んで起業をする人が増えていく傾向にありますので、MBA取得の効果とは言えないでしょう。このことからMBAは「起業の学校」ではなく、「マネジメントの学校」と言えるかもしれません。一方で、ビジネススクール側としては「アントレプレナー」教育にも力を注いでおり、この割合はそのうち増えてくるかもしれません。

MBAホルダーの求人数は年々増えている

MBA卒業生求人数の推移出典:QS TopMBA.com

上図は、世界全体において、企業のMBAホルダー採用ニーズの推移を表したものです。2010年の指数を「1」とし、各業界でどれだけ採用ニーズが増えているかを表現しています。日本では、「リーマンショックがあってMBA時代は終わった」的な話をする人もいます。確かに、リーマンショック後、金融業界のMBA採用ニーズは少し減退しましたが、2012年にはリーマンショック前の水準に戻りましたし、その他の業界では一貫してMBA採用ニーズは増えて続けています。インターネット業界の隆盛もあり、日本国内では「エンジニアに比べてビジネス系人材のニーズは下がった」などという人もいますが、世界全体ではテクノロジー業界のMBA採用ニーズは増えていますし、2013年, 2014年には急増しています。

MBAホルダー採用が活発なのはアジア地域

地域ごとのMBA求人数出典:QS TopMBA.com

では具体的にどの地域でMBAの求人数が増えているのでしょうか。答えは、アジア・太平洋地域です。この結果は、世界の経済発展の状況から考えれば当然のことかもしれませんね。アジア太平洋では、経済全体が発展しており、求人数が増え、それに伴いMBA求人数も急増しています。また、北米や西欧でも求人数は増えている点も大きなポイントのひとつです。実際に海外で仕事をしたことのある方ならご理解頂けると想いますが、アジアでもヨーロッパでもアメリカでも、主要企業の上層部や幹部候補の多くは今でもMBAホルダーです。海外のMBAで学ぶ内容は、いろいろな企業のマネジメント方法の一つの側面にすぎませんが、これだけMBAホルダーが世界のビジネスに関わっている以上、MBAで学ぶ手法が、ビジネスエリート層の間での共通言語となってきていると言えます。

地域ごとのMBA求人数の特徴

 ■ 北米
 ■ アジア・太平洋
 ■ 西ヨーロッパ
 ■ 東ヨーロッパ
 ■ 中南米
 ■ 中東・アフリカ

日本でもMBA求人数は増えている

国ごとのMBA求人数の推移
出典:QS TopMBA.com

「アジアが経済発展してMBA採用が増えているからといって、日本は増えていないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、統計データは日本でもMBA求人数は大きく増えています。2012年には15%、2013年には17%増加。日本人にとってMBAを取ることは今とても大きなチャンスです。一方で、インド、中国、韓国という国では、日本以上にMBAホルダー求人数は増えています。世界経済はまだまだMBAホルダーを必要としています。日本でMBAホルダーの卒業の就職支援を手がけている転職支援会社アクシオムは、「ここ数年の停滞ブームから反転、2014年卒業生は売り手市場となりました。」と総括しています。この背景には、日本企業のグローバル化が大きく関係しています。外国語人材の価値が大きく上がっているのです。

 ■ 日本の最近のMBA求人状況

どの業界でもMBA求人数は増えている

業界ごとのMBA求人数
出典:GMAC

こちらも世界全体で、各業界がどれだけMBAホルダーを採用したいかを示したグラフですが、MBAの求人数はどの業界でも増えています。サーベイに回答した企業のうちの実に約80%以上が、MBAホルダーを採用したいと回答しています。

業界ごとのMBA求人数の成長率出典:QS TopMBA.com

こちらは世界全体のMBA求人の伸び率です。輸送業界や鉱業業界では若干マイナス成長ですが、それ以外の業界ではMBAホルダーの求人数が2013年に大きく増えました。特に、小売、人材、人気の高いITサービスも積極的にMBAを採用しようとしているのが図からわかります。急激にMBA採用ニーズが増えた2013年に比べ、2014年は少し落ち着いた感がありますが、それでも採用数は増える見込みです。各国や日本ごとの細かい状況については、上のリンクから確認してください。

日本人のMBA留学後年収は平均900万円

MBA卒業後の年収
出典:QS TopMBA.com

こちらはMBA卒業後の年収データです。所得水準の高い日本はMBAホルダーに払う年収も高く平均USD91,000(約900万円)です。もちろん、個人差はありますので、あくまで平均です。海外で働きたい日本人にとってはその他の国の年収も気になる所。新興国でのMBAホルダー年収は年々上昇しており、香港は日本とほぼ同等、所得水準が日本より低い中国でもUSD67,500(約670万円)にまで上がってきています。

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