TOEFL対策

MBA留学の準備において、はじめに着手することになるのが、TOEFLおよびGMATの受験およびその準備です。

  • TOEFL:英語がネイティブでない人向けの英語能力測定試験
  • GMAT:MBAに必要な言語・数学能力の測定試験

特に、TOEFLについては、各ビジネススクールが「足きりスコア」を設定していることが多く、このスコアに満たない場合は受験することすらできません。そのため、一般的に多くの受験生はTOEFLの受験勉強から始めることとなります。

※海外での学位取得者に対しては、TOEFLの受験が免除されることがあります。志望校のホームページで、TOEFLに関する規定を事前に確認してください。

※ヨーロッパのビジネススクールではTOEFLではなくLSATのスコアを求めるところもあります。このサイトでは、TOEFLのみ説明していきます。

TOEFLでハイスコアを出すためには、出題傾向を理解し、じっくりとテストに向けた対策を練ることが要求されます。 一般的にTOEFL受験に費やす期間は、半年間から1年間です。

例えばTOEFLではこのような問題が出題されます。

What is the most memorable experience that ever happened to you when you are in school?
Include specific reasons and support your answer,

この問いに対して、考える時間は15秒、回答時間は45秒。およそ40秒以内に回答が終わってしまった場合、減点されます。 そして、上記のこの問いは、TOEFLで出題されるスピーキング問題の中で、最も簡単なタイプの問題です。

また、TOEFLには高度な単語力が要求されます。出題される内容は、スピーキング、リスニング、スピーキング、ライティングすべて学術的な内容が中心。時事的話題はほとんど出題されません。例えば、「光合成」「両生類」「グリア細胞」「電磁力」「血小板」「膵臓」「軟骨」「寄生」「火山灰」「原告」「アンモナイト」のような専門用語(理科や社会の大学受験レベルの単語)を知っていないと問題が回答できません。

そのため、高いスコアをとるためには、事前の傾向把握と対策が欠かせません。 ここでは、TOEFLの出題傾向と対策方法を説明していきます。

TOEFL (iBT)

現在のTOEFLの形式はiBT (internet-Based Testing)と呼ばれています。以前には、PBT(Paper-Based Testing)やCBT (Computer-Based Testing)という形式もありました。出願の際には、iBT, PBT, CBTのいずれのスコアでも認められますが、現在日本で受験が可能なのはiBTのみです。そのため、ここではiBTに絞って説明します。

※日本ではiBTは2006年から導入されています。以前のCBTに比べ、日本人が得意だった「文法」科目がなくなり、変わりに日本人が苦手な「スピーキング」科目が追加され、日本人にとって難易度は大きく上がりました。

1. 概要

1-1. 時間とスコア

科目 時間 スコア
リーディング 100分 30点満点
リスニング 50分 30点満点
(休憩) 10分
スピーキング 10分 30点満点
ライティング 50分 30点満点
合計 3時間50分(休憩含めて4時間) 120点満点

※スコアは受験日より2年間有効。
※iBT, CBT, PBT間のスコア換算はコチラ
※国ごとのTOEFL平均点一覧(2012)はコチラ

1-2. 必要スコア

必要スコアは出願するビジネススクールごとに変わってきます。 多くの学校では、TOEFLのスコアを最低クリア条件として設定しているため、必ずそのスコア以上を取得しなければなりません。
多くの方は、ハイスコアをとるため、複数回TOEFLを受験しています。20回以上受験される方もいます。

ランクごとの必要スコア

  • 最難関校:109点以上
    Harvard Business School, Oxford Said Business School 等
  • トップスクール:100点以上
  • 準トップクラス:80~90点以上

※海外留学奨学金の応募資格として、TOEFL iBT 80~100点以上を求めるところもあります。

1-3. 受験方法

TOEFLの申込は、主催団体であるETSのHPより行います。はじめに、自分のプロフィールを登録してIDとパスワードを取得し、その後、TOEFLの受験登録を行います。

TOEFLは日本全国各地で土日も含めてほぼ毎日開催されています。1日に2回受験することはできませんが、その他であれば何度でも受験することが可能です。但し、先着順に予約が埋まっていくため、満席になった日時には受験することはできません。特に土日や毎年秋には受験者が集中し、予約がすぐに埋まってしまうため、注意が必要です。

受験日当日はパスポートを持参する必要があるため、まだパスポートを取得していない方は、事前にパスポートを取得しなければなりません。

1-4. 受験料

  • Regular registration(受験日の7日前まで):225 USドル
  • Late registration(受験日の前営業日まで):260 USドル
  • Rescheduling(申し込んだテスト日やテスト会場の変更):60 USドル

1-5. 試験結果発表

受験後約3週間後にTOEFLのMy TOEFL iBT Account上で自分のスコア速報を確認できます。また、受験時に「スコアの郵送を希望する」にチェックを入れた場合は、約1ヶ月後に公式スコア表が郵送されてきます。

2. 試験対策

試験対策はひとつの大きなビジネスを形成しています。予備校や対策学習教材などが多く出回っています。ご自身の試験対策を始めるには、まず自分の現在の実力を測定することが一番大切です。そのため、一度TOEFLを実際に受験することをお勧めします。予備校などが無料の模擬試験などを実施していますが、実際の緊張感、雰囲気、試験時間、問題レベルを体験するには、やはりTOEFLを実際に受験してみることが一番の方法です。

ここでは、TOEFLで高得点を獲得する対策方法について説明していきます。

2-1. 自主学習用の対策本・教材

TOEFL準備のためには、自主学習の時間を確保することが不可欠です。また、TOEFL対策のための本や教材はたくさん出回っており、それを自分のレベルに合わせて効率的に活用していくことが、高得点獲得へのカギとなります。ここでは優れた本や教材をご紹介します。

最初の買う本

  • 『TOEFL オフィシャルガイドブック』 ETS
    ーTOEFLの運営機関ETSが出している公式ガイドブック。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングすべての対策説明と問題集がセットになっている一冊。実際の設問に近く、英語レベルを問わず、問題に慣れるために誰もが最初に買う本。但し、受験者を増やすため、オフィシャルガイドブックの問題は本番に比べて簡単だと言われており、オフィシャルガイドブックで高得点が取れるからといって安心せず、下記の対策本へとレベルを進めていくことが肝要。

単語対策

  • 『改訂新版TOEFL TEST必須英単語5600 CD book』林功
    ー英単語本。TOEFLに出題される専門用語が多数収録。欠かせない一冊。

スピーキング対策

  • 【基礎力向上:スピーキングスコア12以下】
    オンライン・発音トレーニング・ツール “英語の発音.com”
    ーTOEFLのスピーキングで必要な「発音力」を強化するプログラムです。日本人特有の癖を見抜き、効果的な発音トレーニングを受けることができます。無料でお試し版もあります。
  • 【基礎力向上:スピーキングスコア12以下】
    スピーキング対策ツール “YouCanSpeak”
    ースピーキングで、言いたいことをうまく伝えられない方向けに、基本的な文を言えるように徹底的に訓練するツールをご紹介します。無料お試し版もあります。
  • 【中級者向け:スピーキングスコア17以下】
    『TOEFL テストスピーキング問題130』 島崎美登里、ロバート・A. ヒルキ、ポール ワーデン
    ーTOEFL対策入門書。どのような内容をどのような構文を使って回答すればよいかわからない方に基本的な回答法を解説。
  • 【上級者向け:スピーキングスコア18以上】
    『TOEFL TEST対策iBTスピーキング』 川端淳司
    ー各設問ごとの回答フォーマットを学習するのに最適。

ライティング対策

  • 【中級者向け:ライティングスコア17以下】
    オンライン・英作文教材 “30日完成 受験英作文集中講座”
    ーネイティブの英語ライティング表現を習得できるツールです。ひとつひとつのセンテンスを作成することに課題のある方には強くお勧めします。
  • 【上級者向け:ライティングスコア18以上】
    『TOEFL テストライティング問題100』ポール ワーデン、早川幸治、ロバート・A. ヒルキ
    ーセンテンス作成力を習得した後に、文章構造(ストラクチャー)全体の作り方を対策できる教材です。

リスニング対策

  • 【基礎力向上:リスニングスコア12以下】
    オンライン・リスニング対策ツール(スピード対策編) “スーパーエルマー”
    ー英語の会話スピードについていけるようになるトレーニングツールです。TOEFLの会話はネイティブのスピードで出題され、さらにそれをメモしていく必要があるため、高得点をとるためにはスピード対策が欠かせません。
  • 【中級者向け:リスニングスコア17以下】
    『TOEFL TEST対策iBTリスニング』 田中知英
    ーTOEFLでのリスニング問題の傾向を徹底的に分析、解説してくれています。英語の聞き取り自体に課題がある方は、いきなりこの本から始めず、下記の初級トレーニングツールを活用することをおススメします。

リーディング対策

  • 『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング』 Z会編集部
    ー大学受験からTOEFLリーディングへと発展させていくための良本。基本的な英語構文のおさらいから、スピード読解が要求されるTOEFLリーディングのコツをコンパクトに教えてくれる。

問題集

  • 【中級者向け:TOEFL総合スコア80以下】『TOEFLテスト短期スコアアップ講座
    ーTOEFLを徹底的に分析した総合攻略マニュアル。オンライン教材のため値段は少し高めですが、スコアが上がらず頭を抱えている方には、ブレークスルーが遂げられるツール。
  • 【上級者向け:TOEFL総合スコア81以上】“Cracking the TOEFL iBT with CD” Princeton Review
    ー100点以上を狙いたい方が、あと一歩を伸ばすための対策などがわかりやすい。

2-2. 予備校

試験対策のため予備校に通う方は多くいます。効率的に学習したい方や、トップスクールへのこだわりがある方で、予算にゆとりのある方は、予備校に通うと便利です。

  • 費用:50万円前後
  • 期間:5ヶ月~7ヶ月
  • 内容:リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4科目すべてのパッケージコースと科目ごとのコースがあります。
  • 適している方:
  • トップスクールにこだわりのある方。
  • 受験校の必要スコアと現在のスコアの差が大きい方。
  • 自分でペースが掴めない方。時間管理が苦手な方。
  • 何から始めればいいかわからない方。自主学習に自信がない方。
  • 仕事で忙しい。手っ取り早く対策方法を教えてほしい方。
  • 適していない方:
    • 費用を節約したい方。
    • 仕事などで定期的に受講できない方。
  • TOEFL対策予備校の紹介:
  • ※上記の予備校では無料体験会を随時開催していますので、興味がある方は極力早く見学されることをおすすめします。

    「留学の準備」のその他のページを見る