GMATの概要

ほとんどのアメリカのビジネススクールは、出願時にGMATスコアの提出を求めています。一方、イギリス、他のヨーロッパ諸国、アジア太平洋地域のビジネススクールは、一部の最難関校を除いてGMATスコアの提出を求めていません。

まずは、ご自身が受験するビジネススクールが、GMATの提出を求めているかどうかを確認しましょう。

1-1. 時間とスコア

科目 時間 スコア
AWA(分析的英作文) 30分 6点満点(0.5点単位)
IR (Integrated Reasoning) 30分 8点満点(1点単位)
Verbal (言語能力) 75分 60点満点(1点単位)
Quantitative(数学的能力) 60分 60点満点(1点単位)
合計 3時間30分 800点満点(1点単位)

AWA

Analytical Writing Assessment (AWA)は、英作文(ライティング)の問題です。“Analysis of Argument”では、ビジネスに関する短いストーリーが紹介され、そのストーリーのロジックについて分析・批評を実施してく形式です。 両方とも、パソコン上にタイピングしていく形式ですが、スペルチェックや文法チェックの機能は使えません。コピー・ペーストは可能です。

IR

GMAT IR(Integrated Reasoning)の問題は、VerbalとQuantitativeの要素を合わせた総合推論問題を、30分で12題に回答していく形式です。設問は、図表解析、表分析、複数資料推理、二項目分析の4つパターンがあり、順不同で出題されます。単純計算で、1題あたり2分30秒で答えていかなければならず、英語ネイティブでない日本人にとっては時間との勝負です。

Verbal

Verbalのセクションは、41題の5者択一方式です。そのうち11題は実験問題(ダミー問題)で採点には影響しません。 Verbalは、Sentence Correction、Critical Reasoning、Reading Comprehensionの3つの形式があり、3つの形式が混ざって出題されます。問題はCAT (Computer-Adaptive) と呼ばれる方式がとられ、正解するほど問題の難易度が上がり高得点が取れるようになっています。 初回のほうで解答を間違えると高得点が狙えなくなりますので、初回の問題を正しく解答することが非常に大切です。

Sentence Correction

英語の文章が与えられ、下線部の箇所の正しい文法表現を選択肢から選ぶ問題です。下線部の箇所が正しいか誤っているか、誤っている場合はどの表現が正しいかを答えていきます。ネイティブ・スピーガーが誤って使っているような表現の正否が問われますので、日本人には非常に難易度の高い問題です。誤答のパターンや頻出文法などを抑えることで、高得点が目指せます。

Reading Comprehension

4段落ほどの英文が与えられ、その内容を読解していく問題です。非常に速いスピードで読み解くことが要求されますので、対策として、Reading Comprehensionの設問は、最初の方の出題だけは真剣に取り組み、後半の出題では読飛ばして答え、Sentence CorrectionやCritical Reasoningに時間を割くことで、高得点を狙いにいく人も多くいます。

Critical Reasoning

1段落ほどの短い英文が与えられ、その内容から読み取れる結論、推論、論理構造、矛盾、議論の前提などを答えていく問題です。出題の傾向にはパターンがあると言われており、対策をじっくりしておくことで日本人でも高得点が目指せる形式です。

Quantitative

Quantitativeのセクションは、37題の5者択一方式です。そのうち9題は実験問題(ダミー問題)で採点には影響しません。Quantitativeは、Problem Solving、Data Sufficiencyの2つの形式があり、2つの形式が混ざって出題されます。問題はVerbalと同様、CAT (Computer-Adaptive) と呼ばれる方式がとられ、正解するほど問題の難易度が上がり高得点が取れるようになっています。初回のほうで解答を間違えると高得点が狙えなくなりますので、初回の問題を正しく解答することが非常に大切です。Quantitativeは日本人をはじめアジア人受験生にとって高得点を狙えるセクションです。ここでミスをしないことが本当に大切です。

Problem Solving

日本の大学入試センター試験と同様、数学の設問が与えられ、選択肢の中から正しい解答を選ぶ問題です。問題のレベルは中学レベルの代数、確率、図形などの問題が出題されます。高校で行うような微分積分、ベクトル、三角関数、行列、複素数などは出題されません。問題は簡単ですが、ポイントは数学用語を英語で正しく理解することです。

Data Sufficiency

数学の命題が与えられ、その命題が「真」だと言うために、必要な条件を選択肢の中から答えていく形式です。日本人には馴染みのないGMAT独特の形式です。高得点を取得するためには、問題を数多くこなして、慣れておくことが大切です。

1-2.GMATの採点方法

GMATの合計点(800点満点)は、VerbalとQuantitativeのみから算出されます。 受験終了直後に自分の合計点を知ることができます。各ビジネススクールが設定しているGMATの目安スコアは、AWAを含まないこちらの合計点を指しています。

AWAは別途6点満点のスコアが出ます。AWAは採点に時間を要するため、受験終了直後にスコアを知ることはできません。約2週間後の公式スコア発表の際に知ることができます。AWAのスコアは合計スコアに含まれませんが、一般的に受験の際にAWAスコアの提出も求められます。トップスクールでは、合否判定の際に、AWAのスコアも考慮しているようですので、トップスクールの受験者は軽視してはいけません。

※スコアは受験日より5年間有効。
※合計点のスコア換算は非公開。目安値は下記参照。
※各科目のスコアとpercentileの関係はコチラ

Quantative
10 15 20 25 30 35 40 45 50
Verbal 10 220 260 290 330 360 400 430 470 510
15 270 300 330 360 400 430 470 510 540
20 310 340 370 400 440 470 510 540 590
25 340 380 400 440 470 510 540 590 640
30 380 410 440 470 510 540 590 640 680
35 410 450 470 510 540 590 640 680 700
40 450 470 520 550 590 640 680 710 740
45 470 520 550 590 620 670 700 740 760
50 510 550 590 620 670 700 720 750 780

※『改装版GMAT完全攻略』アゴス・ジャパン参照

1-3. 必要スコア

必要スコアは出願するビジネススクールごとに変わります。 GMATは、TOEFLと異なり、最低必須スコアを設定されることはありません。審査官(Admission)が合否を判定する際の、ひとつの考慮材料として扱われます。

しかしながら、GMATは本人の基礎学力を判断するために使用されるため、スコアが低い場合には、「規則学力が高くない」と判断され、懸念されます。そのため、ビジネススクールごとの過去の実績から合格に必要な安全圏のスコアを事前に確認し、出願に際にそのGMATスコアに達しているようしておく必要があります。

ランクごとの必要スコア

  • 最難関校:700点以上
    Harvard Business School, Oxford Said Business School 等
  • トップスクール:650点以上
  • 準トップクラス:600点以上

※上記はあくまで目安です。詳細は各ビジネススクールのHPでご確認ください。

1-4. 受験方法

GMATの受験申込は、主催団体であるGMACのHPより行います。はじめに、自分のプロフィールを登録してIDとパスワードを取得し、その後、GMATの受験登録を行います。

GMATは、東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄で、日曜・祝日ほぼ毎日開催されています。(開催曜日は会場によって異なります。HPでご確認ください。)

GMATの受験は1年間(最初に受験してから12ヶ月間)に5回まで可能です。一度受験をしたあとは、31日間後に次回の受験が可能です。先着順に予約が埋まっていくため、満席になった日時には受験することはできません。特に土日や毎年秋には受験者が集中し、予約がすぐに埋まってしまいます。早め早めの受験予約をしておきましょう。

受験日当日はパスポートを持参する必要があるため、まだパスポートを取得していない方は、事前にパスポートを取得しましょう。

1-5.受験料

  • Test Fee:250 USドル
  • Rescheduling(申し込んだテスト日やテスト会場の変更):50 USドル
  • Cancel Fee:80 USドル

1-6. 試験結果発表

合計スコア(AWA除く)は試験終了時に即確認できます。 また、受験時にスコアの郵送を希望した場合、約1ヶ月後に公式スコアが郵送されてきます。

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