日本人海外留学生数の推移

各国の在米留学生数の推移と日本人留学生

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アメリカ留学する日本人留学生数(学部生、大学院生、語学留学など全て含む)は2000年以降大きく減少しています。この14年間で、46,497名から19,334名にまで約60%減りました。

一方、同時期に急増しているのは中国からの留学生、この14年で59,939名から274,439名に約4.5倍になり、他の国に大きく差をつけています。同様に、インド、韓国からの留学生も大きく増加しています。リーマン・ショック以降は数に停滞が見られますが、日本の一貫した減少と比べると数を維持しているとも言えます。

2001年には45,685名で日本とほぼ同等だった韓国は、2014年には68,047名まで伸ばしました。韓国の総人口は日本の約3分の1。留学にかける熱が伝わってきます。東アジア諸国では、中国が伸びる一方、日本、韓国、台湾ともに下がっています。ここには中国人留学生の増加によって、東アジア地域の留学生枠が埋められてきていることの影響もありそうです。また、近年サウジアラビアやベトナムからの留学生数が急上昇してきています。

米国留学生の推移2

※出所:IIE “Open Doors Data”

各国の在米大学院留学生数の推移と日本人留学生

米国大学院留学生の推移

留学生数を大学院生に限ってみてみると、より日本人学生の存在感が小さくなっていることがわかります。2001年に8,560名いた日本人大学院留学生は、2014年に3,562名にまで減少しました。

この背景には、日本人留学生は、大学の学部や英語語学学校へ通う学生の割合が多く、アメリカの大学院へ行くというスタイルが日本人の間では一般的ではないということがありそうです。この状況に、ここ数年の留学生減少傾向が重なり、今日アメリカへの日本人留学生数は、中国、韓国、台湾など東アジア諸国や、サウジアラビア、トルコ、イランといった中東主要国を下回っています。東南アジア諸国に抜かれるのも時間の問題となってきました。

米国大学院留学生の推移

※出所:IIE “Open Doors Data”

米国留学生の専攻ごと内訳

世界全体の日本人海外留学生数の推移

上記では、アメリカの中にいる各国からの留学生の数を見てきました。続いて、日本人に焦点を当てて、それぞれの国に何名ぐらい海外留学しているかを見て行きましょう。

日本人海外留学生の全体数も減少傾向にあります。日本人留学生数の合計は、2002年の79,671名から、2011年の58,825名に大きく減少、2012年には多少増加し60,536名となりました。

この期間、中国への留学生数が増え(2002年:14,692名→2012年:21,126名)、2012年には留学先トップの座をアメリカから奪取しました。一方で
アメリカへの留学生数はこちらの数値でもやはり激減しています。

台湾への留学生数も増え(2002年:1,520名→2012年:3,097名)、イギリスへの留学生数は減少しています(2002年:6,206名→2012年:3,633名)。アメリカ、イギリスから中国、台湾への留学先のシフトの背景には、英語ではなく中国語を学習しようというニーズが近年増えてきているということがありそうです。上記の上位10か国以外への留学生数は合計3,458名と大きな数にはなっていません。

留学生数全体の減少傾向の背景には、俗に言われている「日本人の内向き減少」だけでなく、「日本社会の少子化」、「日本人の経済力の低下」も考えられますが、急速な経済のグローバル化の中で著しく留学生数が減少していることは、国際競争力の観点からあまり好ましいことではないように思います。

日本人海外留学生の推移のグラフ

日本人海外留学生の推移

※出所:OECD「Education at a Glance」,ユネスコ統計局,IIE「Open Doors」,中国教育部,台湾教育部

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