MBA留学とは

MBAの概要

MBAとは”Master of Business Administration”の略語であり、日本語では「経営学修士」と呼ばれています。 そして、そのMBAプログラムを提供する大学院のことを英語でBusiness School、 日本語でも「ビジネススクール」と呼ばれることが多く、また「経営大学院」という名称がつけられていることもあります。

ビジネススクールは、LLM(法学修士)が取得できるロースクール(法科大学院)や、MMP/MPA/MPM(行政修士/公共政策修士/公共経営修士)が取得できる公共政策大学院などとともに、「専門職大学院」(プロフェッショナルスクール)と呼ばれています。

従来の大学院は「アカデミックスクール」と呼ばれ、学問を深く研究する研究者を養成することを役割としてきたのに対し、このプロフェッショナルスクールは、企業や行政、専門機関など実務の世界での専門家を育てることをミッションとしています。

そのため、ビジネススクールのカリキュラムは、修士論文やテーマを絞った研究に重点を置く従来の大学院のカリキュラムとは大きく異なり、 「幅広いテーマ」「講義中心」「グループワーク中心」に重点をおいた教育方式が採用されています。

その背景には、ビジネス分野での専門家としての経営に関する幅広い知識と、それを遂行していくためのコミュニケーション/リーダーシップ能力を習得することが、重要だと考えられているためです。

MBAのカリキュラム

MBAのカリキュラムは通常2年のものが一般的ですが、ヨーロッパ諸国では1年のプログラムを導入しているビジネススクールも数多くあります。また、一人ひとりのクラスでの参加/貢献を重視することから、入学条件に1年~3年以上の職務経験を課している学校が一般的です。

MBAの一般的なプログラムは、必修科目と選択科目に分かれています。

MBA必修科目:

経営における4大資源を体系的に学んでいきます。

  • ヒト(組織戦略、人事戦略、リーダーシップ、コミュニケーションなど)
  • モノ(戦略、マーケティング、オペレーション、サプライチェーンなど)
  • カネ(アカウンティング、ファイナンスなど)
  • 情報(R&D戦略、ナレッジマネジメント、統計など)

また、マクロ経済やミクロ経済学を必修科目に加えている学校もあります。

MBA選択科目:

卒業後のキャリアを見据え、注力分野を深く学んでいきます。 注力分野の選択肢には、ビジネススクールごとの得意分野が反映されています。一般的な注力分野としては以下のものが挙げられます。

  • ファイナンス(投資銀行業務、コーポレートファイナンス、財務諸表分析等)
  • マーケティング(商品戦略、競争戦略、価格戦略、広告宣伝、サプライチェーン等)
  • HRマネジメント(チェンジマネジメント、組織戦略等)
  • アントレプレナーシップ(ビジネスプラン策定、起業時資金調達、企業法務等)
  • NPOマネジメント(NPO経営に特化したヒト・モノ・カネ・情報マネジメント)

他にもビジネススクールごとにユニークな注力分野が用意されています。

MBAの授業スタイル

MBAの授業スタイルは、日本の学部教育のものとは大きく異なります。大人数講義は稀で、15名~40名規模のクラスが一般的です。教授の話を一方的に聴講する、いわゆる「講義スタイル」はあまりなく、ほとんどが講義とクラスメートでディスカッションをしながら進めていく形式がとられています。

また、授業で教えられる内容は理論やフレームワークだけにとどまらず、様々な企業の実際の事例を用いた分析、ケーススタディによる授業スタイルが広く普及しています。

そのため、授業の前には、数多くのリーディング課題やケース分析が課されます。この事前準備を怠ると、授業中に教授が学生を指名して答えさせる、いわゆる「コールドコール」に対応できず、クラスでの成績を下げたり、ときには単位を落としてしまうこともあります。そのほか、ライティングのレポート課題や、グループプロジェクトを通じたプレゼンテーション課題も数多くあります。

このように、MBAの授業スタイルは、学部教育のような「授業で講義を聴く」→「期末テストを受ける」という形とは異なり、「事前準備」→「ディスカッション参加」→「グループワーク」→「レポート/プレゼンテーション/期末テスト」という形で、カリキュラムは構成されています。

MBAの特別カリキュラム

MBAプログラムの特徴の一つとして、実地学習重視を挙げることもできます。カリキュラムの一環として、企業インターンシッププログラム、企業とのコラボレーション授業、最近では新興国訪問プログラムなどを、実地学習プログラムを、特別カリキュラムとして用意しているビジネススクールも増えてきています。この特別カリキュラムにも、ビジネススクールごとの特色が大きく反映され、出願校選択の際に重要な選択基準となります。

学生の多様性

多くのビジネススクールは、入学審査に際して、学生の多様性を大きく考慮しています。多様性は、「国籍」「人種」「男女比率」などです。特に、国籍の多様性を尊重し、留学生比率を高める努力が多くのビジネススクールで行われています。

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